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大学生向けキャリア形成支援事業
「変革期におけるキャリアを考える」

更新日:2021/03/23

開催日時

2月18日(木)8:50~14:40

講師

武石 恵美子(法政大学キャリアデザイン学部キャリアデザイン学科教授)他

本事業は高知大学と連携して共通教育科目「男女共同参画社会を考える」の時間を使い、普段ソーレの事業に参加する機会の少ない若い世代を対象に実施しています。今年は新型コロナウイルス感染拡大予防のために、大学の授業がほとんどオンラインで実施されていることから、参加者全てがオンラインで参加する形で2月18日に行いました。
 1コマ目の武石恵美子教授からは「変革期におけるキャリアを考える」をテーマに、自分自身が何をしたいかを考えイメージする「自律キャリア」の大切さのほか、ご自身の経験談を踏まえて、もし今したいことが見つかっていなくても、全ての経験には意味があること、そして、個々の心の中にある無意識・無自覚な思い込みがダバーシティを阻む社会の壁となって、偏見や差別につながっていることのほか、これからの社会はリスクを恐れず初めてのことに挑戦する人材「ファーストペンギン」が、より力を発揮できる社会になるのではないか、などについてご講演いただきました。  2コマ目は、県内で活躍されている3名の方に、自身の生き方・働き方についてロールモデルとして講演してもらいました。まず、リゾートホテルヴィラサントリーニの統括マネージャーの野口智子さんからは、子育てと仕事とを両立させてきた過去のお話と、自分らしい働き方についてお話しいただき、おかしいと感じたら声を上げて生きやすい社会にこれからのみんなで変えて欲しいというメッセージをいただきました、そして、(株)SKKで働きながら、異業種交流団体のまんまる高知共同代表を務める楠瀬まどかさんからは、自分らしさを大切にしながらキャリアを作ること、ただし周りへの配慮を忘れないようにすることが大切だという話を伺いました。3人目の積水ハウス株式会社で一級建築士として仕事をされている藤田裕輝さんからは、男性育児休業を取得して感じた家族への思いや感謝などを話していただきました。  昼食をはさんで3コマ目は、高知大学の廣瀨教授と大学教育創造センターの杉田さんがファシリテーターになり実施されました。ランダムに5人前後のグループに分かれ、Miro(ミロ)というシステムを使用して、午前中の講義で感じたことをオンライン上のホワイトボードに貼り付けて、それを元に話し合いの時間を設けました。最後に、それぞれのグループで出た意見について、講師やロールモデルの話を聞いて改めて感じた疑問や気づきなどを、授業時間をオーバーしながらも多くのことを発表してこの授業は終了しました。


参加者の感想

  • 今回の講義を聞いて、私たちが新しい社会に適応していくためには、間違えや失敗することに恐れず、挑戦し続ける姿勢をもつことが重要であると感じました。そのため、年齢やジェンダーなどの様々なバイアスに惑わされることがないよう、大学生のうちから様々な視点や見方を身に付けながら行動していく必要があると思いました。
  • ファーストペンギンという言葉があった通り、これからの社会にはリスクを恐れず、人とは違うことでも挑戦する人材がより力を発揮できる社会へと変化していることがわかりました。その一方で自分自身は消極的で人と違うことをすることが怖い面もあるので、これから自分が社会に出るときに必要とされないじゃないかという不安を抱きました。これからの社会で自分の強みを生かして仕事をできるようにまず、自分個性を見つけること、作ることをしなければと焦りの気持ちが生まれました。
  • 今の社会では、ダイバーシティと呼ばれる個々が自分の個性を磨き上げ、個性の強さが組織の強さとなるような社会に変わりつつあることが分かりました。また、自分たちはバイアスによって、正しい評価ができない場合もあることが分かりました。そのような、バイアスことが、起きることにより男性はこの仕事、女性はこの仕事というような、バイアスによって、男女の仕事を分けてしまうことで男女の格差が生まれてしまうことが分かりました。
  • 今回の講義を聞いて、職業生活における女性はあらゆる犠牲を背負いながら仕事を勤めている現状を学びました。そのなか、野口さんは逆境に負けることなく、自分自身の生活を見直し、新たな職業選択をすることによって充実した生活を獲得されていました。このことから、勤務先の選択をする際は仕事の内容や自分の経験だけに捉われることなく、プライベートにも目を向け、今の自分や周囲の人を守ることを考えて判断しなければならないと思いました。
  • 女性管理職についている野口さんの管理職に就く際の葛藤や、就いてからの困難を聞いて、今の日本社会は女性が働きやすい環境が整っていないことを知った。
  • 冒頭で「就職するまでジェンダー差別を感じていなかった」と仰っており、自分と同様に学生生活でジェンダー差別を感じていない人がいることに少し安心した。しかし、就職して社会に出たとたんにジェンダー差別を感じるようになってしまうことに違和感がある。学校生活・学生生活でできてなぜ社会ではできないのか、この部分を知りたいと強く感じた。そんな中、理想を追い求めて行動している楠瀬さんに勇気をもらった。
  • 人がやらないこと・やっていないことを自らの選択で自発的に行動するというエネルギーに感銘を受けた。また、結婚すること、子育てをすることの不安があるといった話を聞き、まだ、男女の考え方の相違やバイアスが職場内にもあり、女性の将来への不安につながってしまっているのだと感じた。
  • 今回の講義を聞いて、育休を取得している父親は育児に対する不安ばかりに目を向けやすく、子どもとの向き合い方について忘れやすいことを学びました。そのため、困っているのは自分(父親)だけではなく、子どもも同様であることを認識し、関わっていく必要があると思いました。
  • 初めて聞く男性育休取得者の話であったためとても興味深かった。会社の男性育休支援は素晴らしいと感じ、その他の会社の取り組みにも興味を持った。似たような支援制度が広まると、「女性が育児をするものだ」と言いう考えが少なくなっていくのではないかと思う。また、当たり前の日常は自分の周りの人が作っているという言葉がとても印象に残った。日々感謝して過ごしていきたい。


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