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女性防災プロジェクト「知って学んで考える、私たちにできる取り組みと支援」(第4回)

更新日:2021/10/21

開催日時 2021年10月16日 (土) 13:30~16:30
講師 講師:神原 咲子(高知県立大学看護学部 特任教授)

第4回目の女性防災プロジェクトは、「実践コミュニティの構築 ~防災力を高め続けるためのコミュニティ作り~」をテーマに、10月16日(土)13:30~16:30に開催(Zoom併用)しました。
この日は、高知県立大学、兵庫県立大学大学、東京医科歯科大学大学から合計6名の生徒さんたちが『ジェンダーの視点から考える防災』をテーマに研究した結果発表から講座が始まりました。発表の中では、被災時に女性が受ける暴力や性被害についての調査結果から、その実態や被害が起こる原因、そしてこれまでの避難所で実際に取られてきた対策などを話してもらいました。途中、「こんな避難所があったらいいな」というテーマで実際に考えてもらう時間も設けられていたことで、受講者たちは自分事として考えることができました。
続いて、神原講師からは「女性は災害弱者として長い間扱われてきた。3割以上の女性が会議に入らなければ議事録にも残らない。」と、防災計画の場における女性が声を上げることの重要性について話を伺ったあと「防災マップづくり」のワークに取りかかりました。作成の前に『「どうすれば安心な避難地図を作れるのか」=「どうすれば安心な町になるのか」を考えましょう』と、注意事項を伺ったあと、ランダムに配布された高知市内の主要な場所を記した地図上に、グループで話し合いながら適切と思う避難場所や救援物資の保管場所などを次々と配置していきました。
ワーク終了後には、自分の生活圏でない場所での防災マップ作りに苦労したことや工夫した点、感想などを発表。互いに感じた問題点や気付きを共有し、また、生活者の視点が防災計画策定に必要なことを自身で体感したことの気づきを得ていました。

講座の様子


写真1 写真2 写真3 写真

参加者の感想

  • 災害時に性暴力被害があったということは聞くことがありましたが、それは現実のことだったんだ!ということが腑に落ちました。よく研究されていると思いましたし、使命感を持って取り組んでいる姿勢が感じられました。
  • 大学生の発表がとても興味深くわかりやすかったです。防災マップを作ってみて、自分の反省点を見つけることができました。ディスカッションと振り返りの時間が多くあり、インプットがたくさんできました。
  • 学生さんのお話がすごくわかりやすくて興味深かったです。そして神原先生による講演では、女性の視点が大切だということも知ることができました。もし、可能であれば同じ地域の方々と集まってマップ作りができたら、より深いディスカッションができると思いました。
  • 具体的に私たちがどのような行動をすれば良いのかをプレゼンしてくださっていて、とてもわかりやすかったです。途中でどんな避難所だったら安心か、日頃からどのような取り組みが必要かというディスカッションをしたことで、自分の考えが明確になり、他者の意見も聞くことができ、良かったです。
  • 災害時に考えるべき問題の多さを学べて良かった。特に女性だから気をつけなければならない事態を具体的に考えるきっかけになった。
  • 避難所で安心して避難できるように、女性の視点に立って相談できる人がいることが重要なことだと改めて気付くことができました。そんな人になれるように、私も勉強していきたいと思います。
  • 災害時には社会における脆弱性が表面化することを実感しました。だからこそ平常時に災害弱者も含めた理解を深め、適切な対策をしなければと思いました。安心できる避難所運営が実現できるためにも、常日頃の地域コミュニティが重要と思うので、町内活動への積極的参加をしていきたいです。
  • 土地勘がないことの弱みを改めて実感しました。住んでいるところでも知らないこと(道や自主防災の取り組み、避難所の場所など)がたくさんあるので、確認しようと思いました。


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