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2014年7月1日発行メールマガジンより

更新日:2014/08/07

今回のエッセイは、高知大学 コラボレーション・サポート・パーク室長の今城逸雄さんからのバトンです♪

筆者

高知大学安全・安心機構 特任講師 廣瀬淳一さん

「いつでも窓口」のママはえらい!

 子育ては「愛」だと思っています。ありきたりの答えで御免なさい。でも、誤解されることもあるので少々説明を付け加えます。
 コンディションに関わらず、子どもに対して常時オープンの「いつでも窓口」のお母さんに比べれば、「きまぐれ窓口」の自分を「イクメン」と呼ぶことはなかなかできません。「きまぐれ窓口」なので、当然4歳になる娘のパパに対する評価も「パパは意地悪、嫌い、でも優しいから好き」という具合です。

 「愛」に近い言葉に「恋」があります。私たちが良く使う「恋愛」という言葉。実は、この2文字は近いようで結構遠い存在です。「恋」の場合は自作自演のフィクションでも成立します。アバタもエクボの恋も、時に現実的な判断力を麻痺させます。一方の「愛」は「もう、しょうがないなぁ」「えーっ、嫌だなあ」と思いながらも、どうにもこうにも放っておけないような関係だと思います。「親子愛」「兄弟愛」「師弟愛」「夫婦愛」・・・。どれにも「もう、しょうがないなあ」「えーっ、嫌だなぁ」と思っても、放っておけない関係がありそうです。それにしても、「親子恋」「兄弟恋」「子弟恋」「夫婦恋」という言葉は聞きません。愛は実践の積み重ねなのですね。

 私は1歳の息子のオムツを交換し、うんちのおしりを洗いながら、「気持ち悪かったねー。さっぱりしようねー」などと明るく語りかけ、心から充実した時間を感じることが稀にあります。でも、割合的には、「えーっ、いまご飯食べているのに」「いま、テレビがいいところなのに」と思いながらも、「しょうがないなぁ」とおしりを洗っていることが多いはずです。これも実践です。

 妻は、「きまぐれ窓口」のくせに「イクメン」ぶっている私を、乳歯が生えてきた娘の歯磨き担当に任命しました。虫歯のない綺麗な歯を大人になるまで責任もって維持していくことがミッションです。自分の歯磨きも時折面倒くさく感じる私には、嫌がる娘を羽交い絞めにして歯磨きを強要すること自体が物凄いストレスです。そして、もっと嫌な事ですが、「こんな時間にお菓子はもってのほか、歯磨きしたら早く寝なさい!」と叱るのに、パパは時々美味しいお菓子をこっそり食べながらテレビを見たりしてしまうのです。一緒に遊んだり、本を読んであげたりすることは、これまで通り「きまぐれ」で良いかもしれませんが、虫歯のない綺麗な歯を維持するミッションは「きまぐれ」では駄目です。この担当に任命され、「いつでも窓口」の大変さが身に染みてわかるような気がしました。

 さて、先日、6月6日、娘が幼稚園から歯科検診の診断書を持って帰ってきました。虫歯なし!綺麗な歯と褒められたそうです。少し報われた気がして嬉しくなりました。

 「愛」を育てていくには、嫌でも放っておけない実践の継続的な積み重ねだと思います。私はこれからも「イクメン」には遠く及ばないと思いますが、「もう、しょうがないなあ」「面倒くさいなあ」と正直に思いながらも、稀に抱く充実感と喜びを励みに実践を続けていきたいと思います。




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