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【リレーエッセイ】「自由な高知のわたし」/2015年8月1日発行

更新日:2015/08/01

今回のエッセイは、カラーオフィスPERSONAL代表 大倉美知子さんからのバトンです♪

筆者

行田法律事務所 弁護士西森やよいさん

「自由な高知のわたし」

 大阪生まれ,千葉県育ちです。かつては,念願叶って検事になり,公務員たるもの24時間365日公僕としてがむしゃらに働くものだと信じ込んで仕事に邁進していた時期もありました。

 そんな日々もはるか昔。たった1枚の辞令で縁もゆかりもない高知に赴任し,それがきっかけで,結婚,転職と人生がころころ転がっていき,もう何年も周囲の方々のご厚情に甘えながら,ママさん弁護士として働かせていただく日々を送っております。仕事と家事と育児を全部こなすのは本当に大変で,毎日へとへとです。

 この間,大きなリフレッシュになったのは,2人の子どもの出産前後に取得したそれぞれ約2か月の休業期間でした。休業期間といっても,新生児の世話をしながら,いつも仕事内容の改善方法ばかり考えていました。子どもと一緒に過ごす時間を少しでも多く確保するためには,限られた時間内での仕事の効率や質をいかに向上させるかが鍵となります。日ごろ,仕事と育児に追われているときに落ち着いて考えることができない仕事の手順や要領を見直すには格好の時期でした。この期間を経て,私の仕事の効率は確かに向上したと思われます。
このようないくつかの経験を経て,女性は自由だとつくづく感じるようになりました。

 女性は,仕事人間もやれるし,家庭の人もやれる。時には休業してリフレッシュすることもできる。男性も同じといえば同じですが,実際には,女性に比べると,これら全部をフル体験するのはなかなか難しいのではないでしょうか。女性が家庭や社会のあらゆる場で活動していけばしていくだけ,女性の選択肢は増え続けていき,自由度は増していくことでしょう。

 そして,おそらく,高知は,この自由度が非常に高いところなのではないでしょうか。自分の母も含め,専業主婦しか周囲に存在しなかった子ども時代,私には,働く母親のお手本がありませんでした。その点,高知では,お手本に事欠くことがありません。子育てを終え,朗らかに過ごしておられる先輩方から,「今は大変だけど,一番楽しい時期よ~。」とコロコロ笑って励ましていただくと,自分も何とかなるだろう,と勇気と元気を与えていただくことができます。

 こうして,高知で自由な空気を満喫していたところ,2年間限定の香川大学の准教授のお話が舞い込んできました。子どもがまだ小さい中でお引き受けすることにより,さらに周囲にご迷惑をおかけすることになると思って悩みましたが,このようなチャンスをいただけることはもう2度とないだろうと思い,弁護士と大学教員の2足のわらじを履くことを決断しました。このようなチャンスも,高知に来たからこそ与えられたものにほかなりませんし,自由な高知の空気をたっぷりと吸い込んでいなかったら,「無理」と即座にあきらめていたかもしれません。高知は,私に多くのチャンスと前向きに生きる力を与えてくれる場所のようです。

 高知が第二の故郷となった幸運をかみしめつつ,これからもたくさんのすてきな土佐人と出会い,仕事と家庭の両立を楽しんでいきたいと思っております。




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