ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 【リレーエッセイ】「夢と生きる」/2015年12月1日発行

【リレーエッセイ】「夢と生きる」/2015年12月1日発行

更新日:2015/12/01

今回のエッセイは、アニタ助産院 助産師・竹内喜美恵さんからのバトンです♪

筆者

どいっ子学童クラブ・主任指導員 福本かおりさん

「夢と生きる」

 「あなたの夢はなんですか?」だれと会っても聞きたくなるこの言葉。家庭でも、職場でも、何かのきっかけで出会った人でも、必ずと言っていい程、出てくるキーワードでもあります。

 さて、そんな私の揺らぎない夢。それは「幸せな家庭を築くこと」幸せの定義は人それぞれ、家庭という括りも随分多様化してきた現代で、抽象的すぎる表現ではあるかもしれませんが...。5歳で父が亡くなり、その瞬間から家庭の温かな灯火がフッと消え去ってしまったように感じる私の心に「幸せな家庭を築く」という事が、何よりも尊く、強い憧れとして刻まれていったのです。

 父が生きていた頃の記憶は、人から聞いた出来事なのか、自分自身が覚えている出来事なのか、曖昧な感覚ではありますが、父と母、そして兄。祖父母に父方の兄家族。いとこ達といつも賑やかな食卓を囲んでいました。台所には、温かい記憶が宿っています。私のイメージする幸せな家庭の象徴は、台所にドンと居座る大きな大きなダイニングテーブル。流し場からはお米を研ぐ音、お箸を洗う時に奏でられる何とも言えない心地よいジャブジャブという音、そして絶え間無くどこまでも続いていく家族の会話。静寂を知らない台所こそが、わたしの思い描く「幸せな家庭」という夢の形であると、歳を重ねるごとにその輪郭がはっきりとしたものになっていきました。

 15歳で出会った夫もまた、母子家庭で育ちました。出会った時からいつも私の心に寄り添い、声にならない喜びや不安にもいつも心を傾けてくれる、とても大きな人でした。そして、17年経った今でも、私の1番のファンであり、応援団長でありつづけてくれる心強い存在です。彼のおかげで、私の夢は現実のものとなり、満たされた毎日を過ごすことができています。

 夢が叶い満たされた気持ちでいると、どうしても自分の周りの人の人生や、夢も一緒に応援したくなるのだという事も分かりました。子育てサークルや学童保育の立ち上げ、大好きな台所仕事で人と繋がりたいと、玄米菜食のお弁当屋さんもスタートしました。大変な事も沢山ありました。でも振り返れば、家族がいました。これまで関わってくれた友人達が沢山いました。夢に向かってがむしゃらに進んでいくうちに、いつのまにかあの頃にかき消されてしまった温かな灯火が、心にしっかりと灯されていました。

「夢があるっていいよ。自分の身を助けてくれる。今は夢がなくってもいいよ。夢を持つのが夢でもいい。未来を思い描ける大きな心に育ってほしい」職場でのお誕生日会ではこんなお話をさせてもらっています。

 子育てサークルも学童保育も、形は違えど「家庭」であると認識しています。温かな愛の宿る場所。どんどん膨らむ夢の形。そこに集う沢山の人々。感謝の気持ちを忘れずに、大切に育てていきたいと思います。最後に、星野富弘さんの大好きなこの詩を紹介させて頂きたいと思います。


よろこびが集まったよりも
悲しみが集まった方が
しあわせに近いような気がする


強いものが集まったよりも
弱いものが集まった方が
真実に近いような気がする


しあわせが集まったよりも
ふしあわせが集まった方が
愛に近いような気がする

よし、日々邁進(まいしん)!




g-plusone