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【リレーエッセイ】「夢見る夢夫婦の夢のくらし」/2016年6月1日発行

更新日:2016/06/01

筆者

お母さん業界新聞高知版編集長 高木真由美さん

「夢見る夢夫婦の夢のくらし」

 去年から2人暮らしになった私たち夫婦の話題は、もっぱら、これからの暮らし方についてです。
 50歳を過ぎたにも関わらず、私たち夫婦は、いつまでたっても夢見る夢夫婦で、自分たちの暮らし方といいながら、空想の中どんどんいろんな人達を巻き込み、暮らし方の夢は広がっています。
 
 それはどんな暮らし方かと言いますと、「お給料を頂いてする仕事は、週のうち3日程度で、あとの4日は地域の活動に関わったり、自分たちが生きていくために必要な食べ物や環境を作ることをして暮らしていけたら良いなあ。高知の田舎に住む人みんなが、そんな暮らし方ができるようになったら楽しいだろうなあ。」と主人。「そうよねえ。自然の恵みが豊かな高知だと自分たちの食べる物って、結構買わずに作れたり、取れたりするかも。そうだとすると、お給料もそんなになくても暮らせるかなあ。」と私。「そうだなあ。都市型の暮らし方だと電気、ガス、水道は必須になるけど、田舎型の暮らしにしていけば、ガスは無くても暮らせるかも。畑を作るとお日様と共に起きて体を良く動かす生活になって、夜早く眠くなって電気代も減るよ。」「ほんとやね。」「そして、買い物や町に用事のある時は、地域の人達で自動車に乗り合わせて行けばガソリン代も減らせる。」「うんうん。」「お風呂も昔みたいに貰い風呂したり、ご飯も地域の人達と大家族のように一緒に食べる日があったら、お給料が少なくても、なあーんか毎日楽しく豊かな気持ちで過ごせると思うんだけど。」「良いよねー。そんな暮らし。」とまあこんな感じ。前向き過ぎて突っ込みどころ満載ですが(笑)。
 
 そんな中、出会ったのが「ふるさとの台所」復刻カラー版。この本が初めて出版されたのは今から30年前。沢山の方が関わり3年の年月をかけて丁寧につくられた本。その本の‘復刻を熱望する会‘の代表にファシリテーターの畠中智子さんがなり今年復刻カラー版が出版された。高知県内旧53市町村に伝わる田舎料理のレシピと暮らしを綴ったこの本は、今では私の“夢のくらし”のバイブル。

 「この本は単なる料理本ではない。」とデザイン、取材を担当された梅原真さんはおっしゃってますが、ほんとにそうなんです。私は、本のあちこちにあるおばあちゃんのつぶやきが大好き。“夢のくらし“のヒントを貰えます。『「みんなが寄り合うて、そば粉をひいたもんよ。」昔はそば粉を石臼で挽くのも、また楽しかった。』とか、昔米や麦をつくのに使っていた‘だいがら’という道具の思い出で『子どもの頃、学校からもんて来ると、だいがらをふんじょきよゆうて踏む回数を書いた紙が貼っちゃあった。(中略)数をごまかいてもすぐばれて、づかれた。』とか『昔に比べて、みんなあ余裕がないなったき、採ってゆでて干してということをようせんなったがよ。』とか。
 
 この本を読んでいると、ふるさとの台所は、子どもも老いも若きもどんな職業の人も関わることができ、楽しくて豊かな暮らしに繋がる場所だと感じます。
 そんなわけで、私たち夢見る夢夫婦の最近の話題は「ふるさとの台所」に出てくるおばあちゃんたちのつぶやきから始まり、そのレシピで作ったお料理を食べながら、ますます夢の世界がパワーアップ。「そば粉ひきやだいがら踏みを近所のこどもらあと一緒にしたら楽しいし体力増強にもなるよね。」とか、「週に3日しかお給料をもらう仕事をせんでよくなったら、山菜採ったり、ゆでたり、干したりもゆっくり出来るぞ。」なんて楽し過ぎ。
 
“夢のくらし“。高知なら実現出来る気がするんですが、皆さんどう思われますか?




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